子供 大人 吃音 違い

吃音症になる原因とは?

昔は、吃音症は緊張やストレスなどの心因性のものであるとの認識が強く、そのため、緊張を解したりストレスをなくす努力をする程度の非常に曖昧な治療法しかありませんでした。実は、現代でも、まだはっきりした吃音症の原因というのはわかっておらず、人それぞれ、様々な要因や環境が複雑に関わっているといわれています。このため、成人になってから突然発症することもありますし、老人になってから発症することもあるのです。古くは遺伝説がまことしやかに囁かれていたこともありましたが、遺伝というよりは、親がどもっている場合、幼少児からその発音を聞き続けることでうつってしまうと考えられるようになってきました。精神面での緊張やストレスが吃音症の症状を悪化させているのも事実なのですが、決してそれだけではなく、左脳に障害があったり、聴覚の障害なども原因の一つとして考えられています。また、呼吸法や舌の動きなどに問題があったり、言語器官に問題があるために起こる吃音症を神経因性吃音。聴覚に問題があったり、環境によって発症する感覚性吃音。そして、ストレスや極度の緊張状態などが原因の心因性吃音。脳機能不全やホルモン調整機能が正常に働かないことが要因となる脳内調節系吃音。このように、吃音症には様々な要因があり、さらに、一つの要因だけでなく、二つ以上の要因が絡まっていることも少なくありません。