子供 大人 吃音 違い

大人でも子どもでも、吃っている人を見たことはあると思います。どちらも同じように見えますが、実は、大人の吃音症と子供の吃音症には違いがあります。正確にいうなら、実際は年齢に関係なく、吃音症は人それぞれ全然違うものなのですが、特に子供と大人では大きく分類されているのです。まず、大人の吃音症と子供の吃音症では、その原因が異なります。子どもの場合は、周りに吃音症の人がいたり、聴覚に問題があって吃音症を発症していたりすることが多いです。一方、大人の場合は、ストレスや極度の緊張状態から発症し、人前で吃ることに対する不安や恥ずかしさから、さらに悪化してしまうということがほとんどでしょう。もちろん、吃音症の原因がこれらだけに限定されるわけではありません。でも、一般的にはそういう傾向があるということです。また、子供、特に幼児の場合には、自分が吃っていることを自覚してないケースも多く、この場合は比較的矯正が簡単だといわれています。吃音症の原因が、脳や聴覚などの肉体的な問題にある場合には、それらを克服する必要があるのはいうまでもありません。ただ、自覚前であれば、心因的な要素が入っていないため、比較的矯正しやすいのです。逆に、自覚してしまうと、心因的要素が増えてしまうので、悪化する傾向にあります。ですから、子供の吃音症の場合には、周りがあまり騒がないようにしましょう。本人が無自覚なら尚更です。大人の吃音症では、本人が自覚していないということはありえません。吃音症を自覚しているからこそ、吃音を回避するための回避行動が見られるようになります。それに、言葉が出てこなくなる、言葉につまるということも多くなってしまうようです。